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散髪屋で「ちょっと減ったんちゃう?」──私の発毛日記【第1回】
2005.09.28
ドキュメント私の発毛日記

 このコーナーは、各クリニックで治療を受け、効果を上げた患者様に直接お話をうかがい、まとめた連載ノンフィクションです。効果を上げるまでの道のりを具体的に語っていただきました。なお、患者様のご意向に合わせ、仮名の場合もあります。

Y・Sさん(仮名・32歳・会社員)の場合 【第1回】


 25歳ごろのことです。高校時代から通っている散髪屋のおっちゃんに「ちょっと減ったんちゃう?」というひと言が私を地獄に突き落としました。

 おっちゃんは何気なく言ったんでしょう。しかし、言われた私は大ショックです。え?! まさか?! ウソやろ?!

 おっちゃんの言葉が頭から離れません。これがきっかけで頭を異常なくらい意識するようになりました。ちょうど会社員になって2〜3年目の仕事がハードな時期です。

 坂道を転げ落ちるように、明らかに髪の毛が少なくなっていきます。初めて会うお客さんや久々に会う友人に「年の割に薄いなぁ」と言われます。28〜29歳ごろにはうつ状態に陥ってしまいました。

 私は見た目はヘラヘラしているので、髪の毛が薄くなってもそんなのへっちゃら、というキャラなんです。ですから周囲は遠慮せずに頭の話題をしてきます。頭が薄いと言われるたびに「そんなこと言うなー」と表面上はヘラヘラ対応しますが、実はグサリグサリと心が傷つきます。顔で笑って心で泣いて、です。

 急激に髪の毛が減っていくので、朝起きてコンタクトを入れる時に鏡で自分の顔を見るのも、電車の窓に映る自分の顔を見るのも嫌でした。頭が映るものはすべて隠したいと思うのです。

 前から人が歩いてきて、その人が笑っていたら「頭を見て笑ったな!」と考えてしまいます。対人恐怖症です。

 夜眠れなくなりました。(つづく)
=文責・取材班


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