現在、東京・大阪・埼玉・名古屋・金沢・九州の6ヵ所にある「髪の主治医」による医学的診断と適切な治療が受けられる頭髪専門クリニックのひとつ「脇坂ナカツクリニック」の院長・脇坂長興先生にお話をうかがった。
脇坂先生のご専門は形成外科と聞いていますが、皮膚科領域とされる「頭髪治療」に興味を持たれ、専門クリニックを開業されたきっかけはなんでしょうか?「私は形成外科医として外表異常を対象に診てきましたが、外見に関しては医者の領域ではなく美容の範囲のものとされることが多く疑問を感じていたのです。頭髪の異常は明らかな病気であっても命にかかわらないからと軽視されてしまいがち。でも患者さんにしてみれば、髪の毛が薄いということは大問題です。―中略―そこで医学的な頭髪治療をしてみたいと思ったわけです。」脇坂クリニックではそれぞれの患者さんの薄毛の症状や要因に応じた頭髪治療にあたると共に精神科医の協力を得て、メンタル面でのフォローをしていくという心身両面からの治療を行っている。まず来院するとカウンセリングルームで患者さんの髪に関する悩みや症状をじっくり聞いて薄毛の要因を探り、クリニックでの治療方法についての説明する(ここまでは無料)。その後、一週間ほど考えてもらって納得した方のみ治療するというシステムをとっている。
現在、関西はもちろん、広島、四国などからも、1日に30人から60人の患者さんが訪れるとか。治療薬(内服薬・外用薬)から髪質や体質に応じたヘアケア用品の処方をはじめ、低出力レーザーによる頭皮の血流を促す治療法も円形脱毛症などに効果が得られると好評だ。「巷にあふれている誤った情報ではなく、正しい知識や情報をより多くの方に知ってもらいたいですね。たとえば薬についても副作用や効能などをきちんと知った上で正しく使ってもらうことが効果を出す近道になるのではないかと思うんです。」
頭髪治療のケースは患者さんによって十人十色と言われますが、成果についてはどのくらいの期間で期待できるものでしょうか?「だいたい4〜6ヶ月で発毛の効果が現れてくることが多いのですが、きちんとした毛髪が育つには10ヶ月ぐらいと見ています。私のクリニックでは『まず一年やってみるつもりで始めましょうよ』と言っています。なんとなく不安で来る人よりも、カツラをはずすといった具体的な目標を持った方のほうが効果がわかりやすいですね。患者さんには『あなたがラリーの運転手で、私はナビゲーターだ』と話しています。受け身の治療でなく、ご自身の生活面の見直しやケアも必要ですから、まさに二人三脚なんです」安心してかかれる「髪の主治医」、ひとりで悩む前にまず相談してみる価値はおおいにありそうだ。