東京に遺伝子診断技術を導入した発毛医療専門クリニック
脱毛患者を内科的、保存的に遺伝子診断技術を取り入れて治療している診療所が注目されている。東京・西新宿の京王プラザホテル近く高層ビル14階の医療法人社団「城西クリニック」(小林一広院長)は1999年7月にオープンしてから5年目になる。従来、脱毛症は植毛を主とする専門病院(皮膚科・形成外科)で治療されていたが内科的な「発毛医療」をメインにした医療機関は城西クリニックが日本で初めて。最近は、1ヶ月の来院患者が平均1200人。うち新患は70〜80人。首都圏を中心に群馬、静岡、長野など広い範囲から来院している。診療パターンは月1回の来院をベースに遺伝子診断を行い、30日分の医薬品を投与していく。「一人ひとりが生涯多方面にわたって充実した生活が送れるようサポートできるクリニック」がコンセプト。<
小林院長は1962年生まれ、41歳。北里大医学部卒、同大学病院精神神経科入局、メンタルヘルスケアを中心とする診療に従事。その後埼玉県立精神保健総合センター医員、北里大学東病院精神神経科病棟医。ここで身体疾病と精神面との関わりについて皮膚科、形成外科、婦人科の各専門医と一緒に研究を重ね、99年に城西クリニックを開設。精神科医として心身両面からの頭髪治療に力を注ぐ。日本臨床精神神経薬理学会、日本生物学的精神医学会、日本睡眠学会、日本精神救急学会、日本皮膚科学会、日本美容医療協会などに所属。
男性ホルモンであるアンドロゲン、ことにジヒドロテストステロン(DHTS)が毛根の細胞に強く作用すると毛髪の発育が阻害されて脱毛を起こすことに着目した脱毛症の遺伝子診断を行い、アンドロゲン受容体遺伝子のDNA塩基配列を調べて脱毛の原因を探り、最適な治療薬の選択を試みる。この遺伝子診断の料金は、1検体1万9000円。検査会社に委託している。小林院長は、脱毛症の新しい診断法と新療法を研究しているNPO法人フューチャーメディカル・ラボラトリー(FML)に属し、全国5ヶ所(東京、名古屋、埼玉、大阪、福岡)のクリニックとともに遺伝子診断やホルモン検査など最新の診断技術を取り入れ個々の患者に最も適した治療法を選択するための共同研究を行っている。昨年来集積された800件を越す検査データは今後の医学にとって極めて貴重な資料とされている。なお、同クリニックの名誉院長には塩谷信幸北里大学名誉教授(形成外科)、KEN HASHIMOTO米ウェイン州立大学名誉教授(皮膚科)の2人が名を連ねている。同院は月、火が休診日。水〜日の週5日間。