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東京スポーツ 2004年9月27日〜9月29日
東京スポーツ
抜け毛どうにかしたい!!連載19
あの手この手最前線

薄毛とひと言でいっても、額からはげ上がったり、頭頂部が薄くなるなどタイプはいろいろある。一体、どの程度の髪が抜け落ちた薄毛なのか?

「男性型脱毛症の髪の抜け方には、いろいろなタイプがあります。地肌が見えてはっきり薄毛とわかる状態ばかりではありません。」見た目にはフサフサとしているのに、ご本人は抜け毛に悩んでいる。どこからが脱毛か、はっきりとした科学的根拠で線を引けないところが多く方々を苦しめる結果となっています。」と、城西クリニック(東京都新宿区)の小林一広院長は説明する。

小林院長は、特定非営利活動法人「Future Medical Laboratory」の理事でもある。この法人は、皮膚科や形成外科、精神科、泌尿器科、内科をはじめとする各分野の専門科医師が所属し、最新・最先端医学を研究。現在、最新治療のひとつとして壮年性の薄毛に対する治療を医療機関に導入し、一般の人々に正しい医療情報を提供している。城西クリニックも、その医療機関のひとつだ。

月間の新規患者数は120人、トータルでは1万人以上が治療を受けている。その84%は男性。しかも、20代が34%、30代が37%で、多くは未婚者という特徴がある。「周りから見たら悩むことではなくても、ご本人にとっては髪が少ないのは死ぬよりもつらい。それは、主観的なものに過ぎません。薄いと感じるような主観的な薄毛の呪縛にとらわれてしまっているのです。その呪縛から解き放つことが私たちの役割だと思っています。」

城西クリニックの発毛治療では、まず血圧測定や採血で全身の状態を検査する。また、頭皮に皮膚炎などがないか診察したうえで、男性型脱毛症の人に対して、経口薬(フィナステリド)や外用薬(ミノキシジル)、ビタミンやミネラルなどを処方し、月1回の治療を行う。

希望すれば、男性ホルモンの感受性や遺伝子的な傾向を調べる遺伝子検査、尿中の代謝産物を測定・解析して個人のストレス状態を見るストレスバロメーター、髪の毛に含まれるミネラルバランスをチェックする毛髪ミネラル分析を受けることもできる。「客観的なデータを示して、ご本人に状態を把握してもらう必要があります。それが主観の呪縛を打ち消す第一歩。頭皮だけでなく、高脂血症など生活習慣病になっているなら、その治療を受けて健康戻さなければ意味はないでしょう。薄毛によって強迫症状を引き起こしているときには、心もケアも大切。私たちが行っているのは医療ですから。単なる発毛だけでなく、その方々の全身の健康を診ています。ちなみに、城西クリニックの発毛医療は自費診療。基本検査料込みの初診料は15,750円(税込)。月に1回の来院時は、薬代込みで31,500万円(税込)という。

抜け毛どうにかしたい!!連載20
あの手この手最前線

頭頂部の薄毛に悩み続けてきた30代後半のAさんは、新製品が登場するたびに育毛剤を試してきた。が、カッパの皿のように薄くなり続ける脱毛は、食い止めることができない。周囲の視線が気になり、会社でデスクワークをしているときには、背後に人が通るたびに頭部を見られていると思い、恥ずかしくていてもたってもいらなくなる。あるとき、家族にも内証でカツラを装着することに・・・。頭頂部の脱毛を覆い隠すことはできたが、今度は「カツラがバレたらどうしよう!」とAさんは悩むようになってしまったのだ。「カツラをつけていることが分かったら女性に嫌われる。彼女とつき合ったり、結婚することもできない!」と悪いことばかりが頭をよぎる。落ち込んだAさんは、発毛医療を行うクリニックに救いを求めた。男性型脱毛症と診断され、経口薬と外用薬による治療を開始。月1回の通院で、その都度見せられる頭部の写真では、3か月目に少し毛の量が増えてきた。「この分ならどんどん増えるかもしれない!」と、がぜんやる気になったAさんは、医師の指導に従って規則正しい食生活やバランスのよい食事、十分な睡眠を取ることを心掛け治療を受け続けた。

半年後には、はっきりと見えてきた地肌にうっすらと毛髪が覆い始めた。そして、治療開始から1年、とうとうAさんはカツラを装着しなくても、自信を持って頭部を人に見せられるようになる。その後、彼女ができて結婚もできた。Aさんにとっては、発毛医療との出会いが人生を変えたのだ。「発毛治療では、すべての人がフサフサの髪を取り戻せるわけではありません。個人差はあります。」とは、城西クリニック(東京都新宿区)の小林一広院長。「発毛治療では、現在、フィナステリドやミノキシジルと治療薬が限られていますから、おのずと限界があります。治療開始から半年後、1年後には、その限界が見えてきます。」治療から半年後に、なじみのレストランで別人と間違えられるほど毛髪が豊かになる人もいれば、バーコード状態からひじきを並べたようになっただけの人もいる。しかし、どこまで増えれば納得するかについても、個人差がある。「誰がフサフサの髪を取り戻せるわけではありません。その一方で、フサフサになってもまだ抜け毛が気になるという方も」います。ご本人が薄毛で悩まずに済む状態になるために、私たちは。全力をつくしています。髪の先から心の中までケアすることが大切。心身ともに健康を取り戻せるようなトータル的な治療を行っているのです。と小林院長は言う。本人の自信を取り戻せるようなケアを行うことこそ、医療機関での最も重要な治療といえる。

抜け毛どうにかしたい!!連載21
あの手この手最前線

皮脂が毛穴にたまると脱毛を促進させやすいとは、育毛剤メーカーが盛んに言っている言葉。そのため、皮脂を取り除くシャンプーなども登場しているのだが、脱毛以前に、この皮脂によって皮膚が炎症を起こすことがある。脂漏性皮膚炎だ。「通常、毛穴の下には脂腺というものがあり、皮膚をカサカサにしないように皮脂を出しています。ところが、血気盛んなお年ごろには、この皮脂の量が増え、必要以上にあふれ出してしまうのです。皮脂が多いことにより、頭皮に常在している真菌(カビ)が活発に活動し、炎症を引き起こして角質をはがれ落とし、かゆみを伴うことがあります。」と、発毛医療に力を注ぐ城西クリニック(東京都新宿区)の小林一広院長は説明する。脂漏性皮皮膚炎では、頭皮に炎症が起こるため、結果として毛根がダメージを受け、髪が抜け落ちる。もちろん、皮膚科で抗真菌薬を投与されれば、真菌の活動は抑えられる脱毛も解消する。ただし、この脂漏性皮膚炎をきっかけに、男性型脱毛の進行が早まる可能性があるのでご用心。「多くの男性型脱毛症の患者さんを治療していて、20代で脂漏性皮皮膚炎にかかっている人がいるのに気づきました。30代の患者さんで薄毛mに悩む人に話を聞くと、20代でフケが多くなってかゆくなった時期があったといいましてね。それがきっかけで、脱毛が進行したと思われるケースが多いのです。」

脂漏性皮膚炎と男性型脱毛症の因果関係をつきとめるべく、研究を進めている小林院長は、抗真菌薬のケトコナゾールを含有したシャンプーを患者に処方。それが、男性型抜け毛の抜け毛予防につながるという。「皮脂というのは、どんどん生産されていますから、シャンプーで洗い流してもすぐに出きてしまいます。それに、一定量の皮脂は頭皮を正常に保つために欠かせません。問題となるのは、真菌の増殖です。それを食い止めることによって、脂漏性皮膚炎を治し、男性型脱毛の進行を抑制することができるのではないかと思っています。」

顔にはニキビ、頭皮には脂漏性皮膚炎。もともと遺伝的に男性型脱毛症になりやすい傾向の人は、この皮膚炎での脱毛や地肌の炎症によって、進行が促進されてしまう恐れがある。「20代でちょっとしたフケやかゆみを感じたときに、まず、一般の皮膚科で脂漏性皮膚炎かどうかを診察してもらうことが必要です。20代で適切な治療をしていれば、男性型脱毛症の進行を遅らせられる可能性があります。頭皮も皮膚の一部ですから、ほおっておかずにきちんとケアすることが脱毛予防につながると心得ていただければと思います。」単なるフケやかゆみと侮ると、5年後、10年後に男性型脱毛症で悩むことになりかねない。頭皮の状態がおかしいと感じたら、早めに皮膚科を受診することを心掛けよう。



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【発行日】2004年9月27日〜9月29日
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