髪の基礎知識・髪は爪と同じ。死んだ細胞で出来ている。
人間の頭には約10万本の髪が生えています。髪を主に構成しているのはケラチンというたんぱく質で、これらは死んだ細胞の集まり。髪は頭皮の内側
のみで生きているのです。
毛根にある毛母細胞が分裂を繰り返すことで髪は成長します。成長を続けた後、寿命が来て死んだ毛母細胞は、新しい毛母細胞に押し上げられて頭皮の
外に出てくるのです。それらが、私たちが目にしている髪の毛。髪の寿命は3〜6年といわれ、それを過ぎると抜け落ちます。
抜けた毛をよく観察してみて。根元にくっついている毛根が丸く膨らんでいれば、それは正常なヘアサイクルで寿命を全うして抜けた証拠。抜け毛も1日
70〜100本程度なら正常の範囲。ただし、抜けている毛が極端に細かったり、短い場合は以上抜け毛の可能性あり。
地肌・地肌は健康な髪をつくるための畑
「地肌という畑がよくなければ、健康な髪は育ちません」と、小林一広先生。でも現実には、あいまいな知識で間違った頭皮ケアをしている人が多いそうだ。
「よく頭皮の脂は髪に悪いといわれていますが、悪いのは脂そのものではなく、脂につく汚れや脂を栄養にして繁殖する真菌の働きが活発になると脂漏性皮膚炎
となり、抜け毛の原因に。逆に脂が少なすぎても地肌は無防備となり、傷つきやすい状態になるのです」(小林先生)
また、ほかの部分の肌と同じように地肌も老化します。年齢と共に新陳代謝が落ちたり、ホルモンバランスが崩れてくると、毛根活性も弱まり髪も衰えてくるのです。
毛が細くなった、抜け毛が極端に増えた、と感じたら老化の兆しと考え、地肌ケアの見直しを。特にシャンプー剤は洗顔料と同じと考えて、肌に優しいものを選びましょう。
髪とストレス・ストレスは髪にとっても大きな問題
「髪のことを気にしすぎている人も多いのでは?それがストレスになり、髪へ悪い影響を与える場合もあるのです」(小林先生)
過度のストレスは自立神経系、内分泌系、免疫系、ホルモンバランスを乱します。その結果、毛根の細胞を狂わせたり、免疫異常を引き起こし、抜け毛の原因になることも。
また、睡眠や食事も、充分になければストレスに。
「ストレスとはツチノコみたいなもので、実態を見ることはありません」
城西クリニックでは、ストレスバロメータという検査があり、「ストレスに反応する副腎皮質ホルモンの尿中代謝物を測定し、治療方針の目安にしています」
直接的ではないにしろ、ストレスが抜け毛の原因になることは事実。豊かな美しい髪のためにはストレスをためない生活を心がけましょう。