『プロペシア』はホントに効くらしい!
05年10月、アメリカ生まれのある治療薬が、厚生労働省の承認を得て正式に輸入される。
その薬の名前はプロペシア。そう、世界で初めての「飲むハゲ薬」だ。“予備軍”を加えると、日本には2千万人にものぼる「悩めるハゲ男」がいる。果たして、プロペシアは男たちの救世主となることができるのか?
海外の臨床試験では90%の人間に効果が!
米国のメルク社が開発した『プロペシア』は、「飲むだけでハゲ防止にきく」という世界初の内服型のハゲ治療薬。97年にFDA(米国食品医薬品局)の認可を取り、現在は60カ国以上で発売され、各国で高い治療効果をあげているんだそう。それが今回、厚生労働省に承認されて、日本でも正式に輸入されることになったというワケ。
「海外での臨床試験では、プロペシアの5年間の投与によって、90%の患者に抜け毛の進行を抑える効果、あるいは改善効果が認められました」
ちなみに、1年間にわたる国内の臨床試験でも、0.2mgの投与グループに54%、1mgの投与グループには58%の改善効果が認められたそう。ところで、どういう仕組みでこのプロペシアはハゲに効果があるの?頭髪治療で有名な『城西クリニック』の脇坂長興先生、教えてぇ〜。「人間の体内にはテストステロンという男性ホルモンがあります。このテストステロンは、5αRという酵素によってDHTがクセモノ。胎児期には男性の外生殖器を形成するなどの大事な役目がありますが、思春期以降はニキビや前立腺肥大、そして男性型脱毛などを引き起こす原因となるんです」
早い人は3ヶ月で効果が現れる!
「ええ。で、そのDHTを作る酵素の働きを抑制し、結果として脱毛を防いでくれるのが、このプロペシアなんです」(脇坂先生)
「ただし、厳密にいうとプロペシアは男性型脱毛を予防することに効果があるのであって、発毛を促進するものではないんですね。とはいえ、細く短くなって産毛化していた髪の毛が太く長くなるだけでずいぶん見た目も違うんですよ」(脇坂先生)
実際に患者さんの治療前後の写真を見せてもらったんだけど、これがビックリするくらいフサフサになってるんですよ。すげえ〜。
ちなみに、こちらのクリニックではプロペシアだけではなく、ミノキシジル(大正製薬の『リアップ』の原料として有名)やビタミン、ミネラルなども併用して処方し、患者の症状に合わせた治療を行っているので、より効果が現れるのだそう。ほかの薬と併用してもOKというのも心強いね。
では、飲み始めてどれくらいから効果が現れるんですか?
「早い人だと3ヶ月で効果が現れるケースもありますが、通常は6ヵ月くらいからですね。ちなみに、前頭部から薄くなるタイプよりも後頭部から薄くなるタイプ(いわゆるザビエル型)のほうが効果があります。なぜなら、前から薄くなるタイプは加齢による脱毛もあり、そちらにはあまり効き目がないからです」(脇坂先生)
最後に、注意点をひとつ。このプロペシアは、服用をやめてしまうと元の状態に戻ってしまうのだ。「ですから、ある程度の量の髪の毛を維持したいのならば定期的な服用が必要になってきます。それが2日に1度の人もいれば、1週間に1度ですむ人もいる。髪の治療って、始めるのは簡単なんですが、やめ時が難しいんですよ。まあ、一番いいのは、本人が髪の毛のことを気にならなくなることなんですけどね」(脇坂先生)ともあれ、早ければ来月下旬から発売が開始されるプロペシア。今後、“髪の毛”市場の競争はますますハゲしくなりそうです。