40歳代も半ばを過ぎると、男性は髪の毛の量が気になってくる。鏡をのぞくと、前髪の分け目の地肌が以前より目立ち、「う〜ん、ちょっとまずいかも」と感じる人も少なくない。育毛剤や医療の世話になる前に、まず、髪の日常的な手入れはどうすればいいのか、専門家に聞いてみた。
〜毎日洗う方がいい?〜
頭皮の毛穴や表皮そのものから分泌されている「皮脂」は、頭部の乾燥を防ぎ、傷から守るという、大事な役目を担っている。
しかし2005年、皮脂の酸化が脱毛を誘発することが動物実験で確認された、との研究発表があった。ならば、シャンプーで頻繁に髪を洗って皮脂を取り除いた方が、抜け毛予防に効果的なのでは?
〜帽子は避けるべき?〜
「蒸れてにおうことはあっても、それが脱毛につながるという根拠はありません」と坪井さん。ただし、小さくてきつすぎる帽子は頭皮の血行障害につながるので、避けた方がいい。
では、逆に、帽子をかぶらないと紫外線にさらされ、脱毛が進むことは?
「髪の毛が痛むことはあっても、脱毛が進むことはありません。ただ、髪の毛がほとんどない人は皮膚がんの危険性が高まるので、かぶった方が良い」。
〜海藻は脱毛を防ぐ?〜
黒々、ゆらゆら、というイメージからそう思われてきたようだ。ワカメなど海藻はミネラルを多く含むため、髪の健康に悪くはないが、たくさん食べれば脱毛が抑えられるわけではない。脇坂さんは「髪の毛を作るたんぱく質を多く含む食品やビタミン、ミネラルなど、いろいろな食品をバランス良く食べることが大切」と話している。
〜育毛剤はどう使う?〜
加齢による抜け毛は自然な現象。焦らなくてもいいし、やみくもに薬品に頼るより、生活の中で頭皮を清潔に保つ心がけが重要だ。
育毛剤を使う場合、「自分の髪、頭皮にあったものを選ぶこと。塗ればすぐ生えるというものではない。頭皮の状態を良くし、薬剤に含まれた細胞の活性化、男性ホルモン抑制成分などを毛根部にまで浸透させることが大切」と脇坂さんは指摘している。