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【ミノキシジル】の作用機序は男性型脱毛症(AGA)に効果を現すか?

AGA(薄毛)治療の内服薬 ミノキシジル この記事は約 9 分で読めます。 1,526 Views

AGA(男性型脱毛症)治療薬として高い評価を得ている外用薬ミノキシジルですが、
その作用機序はどのようなものなのでしょうか。

作用機序とは、薬学のひとつである「薬理学」の用語で、薬が体に何らかの効果を及ぼす仕組みやメカニズムのことをいいます。
薄毛治療薬の作用機序を理解することで、本来のポテンシャルを最大限に引き出すことができるのです。

今回は、ミノキシジルの作用機序を解き明かしていきます。

1.ミノキシジルが効果を現す「男性型脱毛症(AGA)」とは?

薄毛にはさまざまな原因がありますが、ミノキシジルは「男性型脱毛症(AGA)」に対して効果を現します。AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」のことをいいます。

思春期以降の成人男性に多く見られる薄毛のタイプで、額の生え際や頭頂部の髪が薄くなるのが特徴です。進行パターンは、額の生え際から後退していくタイプや頭頂部から薄くなるタイプ、または両者の混合タイプなどがあります。

AGAは進行性のため、何も対策を取らないと髪の毛は減り続け、年々薄くなっていきます。だからこそ早めのケアが大切なのです。

2.AGAを発症する原因

AGAは男性ホルモンの影響で発症するといわれています。
AGA(エージーエー)の脱毛箇所には、男性ホルモンの一種「DHT」(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くすると考えられているのです。

正常なヘアサイクルとは、次のような髪の周期を指します。

・髪が伸びる「成長期」 約2〜6年
・髪の成長が鈍る「退行期」 約2週間
・完全に成長が止まり、抜け落ちるのを待つ「休止期」 約3〜4ヶ月

DHTがヘアサイクルに影響を与えることで、十分に成長しきっていない短く細い毛が多くなり通常より早く抜け落ちてしまう、この現象がAGAです。

2-1.原因酵素「DHT」

DHT(ジヒドロテストステロン)とは、男性ホルモン「テストステロン」が毛根周辺で変換酵素「5αリダクターゼ」と結びついて生成される物質です。

テストステロンは、胎児期に生殖器の発達を促したり、思春期の男性ならではの第二次性徴を発現させる働きをします。男性には不可欠な物質ですが、変換酵素「5αリダクターゼ」と結びついてしまうと、脱毛の原因となってしまいます。

DHTはどんな男性にも存在し、その分泌量に個人差はあまり見られません。
これに対して変換酵素「5αリダクターゼ」の分泌量は人によって異なるといわれています。

2-2.変換酵素「5αリダクターゼ」

男性ホルモン「DHT」と結びつき、脱毛の原因を作ってしまう変換酵素「5αリダクターゼ」は、額の生え際やつむじに多く存在しています。AGAになると額や頭頂部が薄毛になりやすいのはそのためです。

「DHT」と比べて変換酵素「5αリダクターゼ」は遺伝の影響を大きく受けるため、個人差が大きいといわれています。
つまり、遺伝的に「5αリダクターゼ」の分泌量が多い方が薄毛の遺伝子を持っていることになりますが、これは検査で調べることができます。

近くに検査を実施している病院がなくても問題はありません。髪の毛や口の粘膜を採取するだけなので、検査キットを取り寄せれば自宅でも簡単に行えます。

遺伝的要素があると把握できれば、症状が現れる前から早めの対策をすることもできます。
将来、薄毛になると不安を感じている方は、AGAが発症する前に調べておくと良いでしょう。

3.ミノキシジルの作用機序は?

発毛剤の有効成分として用いられるミノキシジルですが、AGAにどのように作用するのでしょうか。
ミノキシジルの作用機序について詳しく見てみましょう。

3-1.血管を拡張させ血流を良好にする

ミノキシジルには血管を拡張させる作用があります。血管を広げることで血液の通りが良くなり、全身くまなく血液が行き渡るようになります。
頭皮でも同様のことが起こります。髪の成長に必要な育毛成分も血液とともに運ばれ、髪が太く伸びる環境を整えているのです。

3-2.毛包に届く栄養成分を増加させる

髪の毛の根元に透明なものがついていることをご存知でしょうか。これは「毛包」と呼ばれるもので、血管と繋がっている部分です。血液によって送られてきた育毛成分は、この毛包にたどり着き、髪を成長させる栄養として利用されるのです。

血流が悪いと育毛成分は届きにくくなるため、髪に十分な栄養が行き渡りません。髪は栄養不足となって、健康な太い髪に成長できず、細い髪は抜けやすくなります。
太く抜けにくい髪を育てるためには、できるだけ多くの育毛成分を頭皮に届ける必要があります。

ミノキシジルの血管拡張作用は、血流を良くして髪の成長に欠かせない栄養成分の増加に貢献しているのです。

3-3.毛母細胞の分裂を促し毛髪が発毛・成長する

育毛成分が送られてくると、毛根にある毛乳頭細胞に栄養が届き、毛母細胞が細胞分裂を始めます。これによって髪の毛が成長します。
ミノキシジルによって萎縮してしまっていた毛包も活性化するため、再び太い髪が育ち、さらに薄毛を改善する可能性が高まるのです。

「DHT」によってヘアサイクルの成長期がショートカットされ、成長しないまま抜け落ちるようになっていた髪も、活性化した毛包によって再び成長できるようになります。これがミノキシジルの作用機序です。

4.ミノキシジルは「男性脱毛症」に改善効果がある

ミノキシジルは毛母細胞に作用し、毛母の細胞分裂を活性化させることで発毛効果が期待できます。

もともとミノキシジルは血圧降下剤として使用されていました。しかし、血圧を下げるために服用していた患者の多くに多毛症が見られたことから、改めて発毛剤としての臨床実験が行われたという経緯があります。

AGAによって休眠状態に入ってしまった髪に対して、血管拡張作用によって栄養を送り続けて活性化し、再生するのがミノキシジルの改善効果です。

4-1.ミノキシジルは発毛・育毛の面で有効

ミノキシジルは頭皮の血行を良くし、毛母細胞の活性化を促進します。

いわば髪を元気に育てることができなくなっていた土壌に、栄養を与えて豊かにすることで再び髪を育てられるようにするのが特徴的な効果です。

うぶ毛が目立つようになっても、毛包を活性化させることができれば薄毛の改善が期待できます。

4-2.AGA発症の原因には直接的な効果はない

ミノキシジルの働きは畑を耕して作物を育てるようなもので、脱毛を促進する男性ホルモンや変換酵素に対して直接働きかけるわけではありません。

いわば対症療法で、原因物質を排除しているわけではないのです。
折角ミノキシジルの働きで育毛や発毛が促進できても、もし脱毛の進行が早ければ薄毛の状態はあまり変わらないということになります。

その場合、脱毛に作用する薬を併用することで問題を解決できます。

5.AGAの原因に直接作用する薬は「プロペシア」

AGA治療薬として、ミノキシジルとは異なったアプローチで薄毛改善を目指すのがプロペシアです。

プロペシアは、AGAの原因に直接作用し脱毛の進行を阻止する薬です。ジェネリック品にフィンペシアなどもありますが、国内では未認可です。

ミノキシジルは外用薬で、プロペシアは内服薬と違いはあるものの、いずれも薄毛治療薬として高い効果が期待できます。

5-1.プロペシアの作用機序は?

プロペシアはAGA治療薬の名前です。その主成分は「フィナステリド」になります。

フィナステリドは、ミノキシジルとともに厚生労働省から認可されているAGA治療薬の成分です。

フィナステリドを主成分とするプロペシアは、AGAの原因となる男性ホルモン「DHT」の生成に作用し、脱毛の進行を阻止します。

男性ホルモン「DHT」はヘアサイクルに影響を与え、髪の成長期を短くします。そのため、まだ成長しきっていない髪がそれ以上成長しなくなり、通常より早く抜け落ちてしまうのがAGAです。

プロペシアの主成分フィナステリドは、DHTの生成に関わる変換酵素「5αリダクターゼ」の働きを阻害します。DHTが生成されなくなることで、ヘアサイクルを健全な状態に戻すことができます。これがプロペシアの作用機序です。

5-2.ミノキシジルとの併用でAGAにより有効

ミノキシジルとプロペシアは作用が異なるため併用が可能です。
ミノキシジルで発毛・育毛を促進するとともに、プロペシアで脱毛の進行を止めることができれば、より効果的にAGAの症状を改善できます。日本皮膚科学会でも、ミノキシジルとプロペシアの併用を推奨しています。

ただし、女性はプロペシアを服用できません。特に妊婦は錠剤に触れただけでも皮膚から吸収される可能性があり、胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。授乳中の女性も同様です。
男性が利用する場合でも、家族に妊娠する可能性のある女性がいる場合、うっかり触ることのないよう保管には注意が必要です。

薄毛にお悩みの女性はミノキシジルが選択肢として有力です。
髪の悩みQ&A女性用ミノキシジルについてをご覧ください。

また、プロペシアは医薬品に定められており、市販されていません。医師の処方がなければ販売できないため、医療機関で処方してもらう必要があります。

個人輸入で購入することもできますが、自己責任で対応する必要があります。中にはまがい物が混じっている可能性もあり、高いリスクを抱えることになるため、容易におすすめすることはできません。

6.AGAに造詣の深い専門の医師に診断を仰ぐならDクリニックへ

薄毛にはそれぞれ原因があります。発生のメカニズムを理解し、薬の作用機序を把握することで適切な治療が適います。
ミノキシジルは効果が高いといわれるAGA治療薬ですが、原因がAGA以外の薄毛だった場合、改善する見込みは低いと言わざるを得ません。

また、ミノキシジルとプロペシアは「初期脱毛」といって使用から1ヶ月ほど経つと脱毛が増えることがあります。むしろ効果が出始めた証拠なのですが、これをいつもの脱毛と勘違いし途中で使用をやめてしまう方がいるのも事実です。薬の効果について理解していないと、こうした誤解も起きてきます。

薄毛治療で大切なのは、自分の薄毛の原因を把握し、治療内容についてきちんと把握しておくことです。個人的な対策で症状を悪化させないためにも、客観的な判断や適切な治療が求められます。

Dクリニックでは、AGAに造詣の深い専門の医師の診断を仰ぐことができます。治療薬の正しい用い方や副作用についても丁寧な説明をしているため、余計な不安や疑問を持つことはありません。

7.豊富な知識を治療に活かし、症状を改善する専門の病院

医療の進歩した現代では、治療薬で薄毛の改善が見込めるようになりました。遺伝的要素も事前に知ることができ、効率的で早い段階での対応を行うこともできます。

ただし、それは正しい判断のもとで治療を行うことが前提の話です。
自己判断では治療薬の持つ効果を最大限に引き出すことが難しい場合もあります。

経費を抑えようと個人輸入で薬を購入される方もいますが、もしまがい物を手にしてしまった場合、健康被害に見舞われる可能性もゼロではありません。
健康に関することだけにリスクは最小限に抑えたいものです。

専門の病院では豊富な知識を治療に活かし、症状を改善してくれる髪のエキスパートが揃っています。治療に関する不安や疑問にも的確に答えてくれるはずです。

より詳しく知りたい方や、AGA治療をご検討の方は「ミノキシジルとは?」をご覧ください。

”餅は餅屋”といいますが、やはり医療に関することは専門の医師に相談するのが賢明といえます。

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