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発毛効果なし?デュタステリドを服用して効果を実感するまでの期間

AGA(男性型脱毛症)の治療薬に使用される有効成分「デュタステリド」。ミノキシジルやフィナステリドと並んで、AGA治療に効果的な成分として知られていますが、発毛効果がないと感じる方もいるようです。

AGAは長期的な治療が必要になり、デュタステリドを飲んでもすぐには効果を実感できないことがあります。

では、デュタステリドとフィナステリドは、どんな違いがあるのでしょうか。デュタステリドの特徴と服用してからどれくらいで効果を実感できるのか、詳しく解説します。

1.デュタステリドとは?

「デュタステリド」は、そもそもAGA治療のために使われていた有効成分ではありません。どんな経緯でAGA治療薬として使用されるようになったのでしょうか。

1-1.そもそもは前立腺肥大症の治療薬

デュタステリドは、イギリスのグラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)が開発した前立腺肥大症の治療薬「アボルブ」に配合されている有効成分です。この有効成分が薄毛改善に効果があるとわかったことから、AGA治療薬として使用されるようになりました。

1-2.デュタステリド配合のAGA治療薬「ザガーロ」

先ほど触れた通り、前立腺肥大症治療薬「アボルブ」を元に開発されたのがAGA治療薬「ザガーロ」です。2015年に厚生労働省から製造販売承認を受け、2016年に医療機関での処方が開始されています。

日本ではミノキシジル、フィナステリドの2種類だけがAGA治療薬として認められていましたが、デュタステリドが認可されたことでAGA治療の幅が広がりました。
海外にはデュタステリドを配合したジェネリック医薬品もありますが、日本では「ザガーロ」だけが認可を受けています。

2.デュタステリドとフィナステリドとの違い

デュタステリドとフィナステリドには共通点と相違点があります。ここでは、それぞれの特徴や効果について解説します。

2-1.それぞれの共通点

男性ホルモン「テストステロン」が「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」と結合すると、AGAの原因物質「DHT(ジヒドロテストステロン)」が生成されます。DHTには、毛母細胞の働きを低下させる作用があるため、髪の毛が正常に育たなくなり抜け毛や薄毛を進行させてしまうのです。

デュタステリドとフィナステリドは、どちらも5αリダクターゼの結合を阻害してDHTの生成を抑える作用があるためAGA治療の効果が期待されています。

2-2.デュタステリドの効果とは?

脱毛症状に関わる5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、Ⅰ型は毛乳頭部分、Ⅱ型は主に皮脂腺部分に存在しています。

フィナステリドはⅡ型のみに作用しますが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型両方に作用するのが特徴です。そのため、デュスタテリドの方がフィナステリドよりも強い効果が期待できるといわれています。

臨床試験においても、フィナステリド配合の「プロペシア」とデュタステリド配合の「ザガーロ」では、「ザガーロ」の方が発毛効果が高いという結果が出ています。

2-3.デュタステリドの半減期

薬を服用してから有効成分の血中濃度が半分までに減少する期間を「半減期」といいます。服用する薬によって半減期の期間は異なり、半減期が長いほどその薬の持続効果も長いという判断基準になるのです。

フィナステリド配合のプロペシアの半減期が3〜5時間程度なのに対し、デュタステリド配合のザガーロは3〜5週間程度も体内にとどまります。ザガーロがAGAに効果的だといわれているのは、こういった側面を含んでいるためです。

ただし、半減期が長いということは、服用を中止した後も有効成分が体内に残りやすいともいえます。成分の血中濃度が下がりにくいため、デュタステリドを服用中は献血ができません。服用をやめて6か月以上経ってから行う必要がありますので注意しましょう。

3.デュタステリドで効果を実感するまでの期間

デュスタテリドは、服用してすぐに効果を実感できるわけではありません。AGAの進行状態や生活習慣などの影響によって効果が出る期間は異なります。早い人では3ヶ月程度、通常では6ヶ月程度の服用が効果を実感しやすい時期のようです。

AGAの改善には治療薬を併用したり、生活習慣の見直しなどでより改善効果を実感できる場合もあります。いずれにしろ、継続的に長期間の治療が必要になるため、信頼できる専門医師のもとで診察を受けるのが望ましいでしょう。

3-1.6ヶ月間服用が必要な理由

髪の毛が薄毛になる原因には、ヘアサイクルの乱れが大きく関わっています。

髪の毛が生え変わる周期は、【成長期(2〜6年程度)・退行期(2〜3週間程度)・休止期(3〜4ヶ月程度)】という時間を要しているのが一般的です。しかしAGAの原因物質DHTが生成されると、成長期が数ヶ月〜1年程度と短くなってしまいます。この理由から髪の毛が成長しきれないまま抜け落ち、薄毛が目立ってしまうようになるのです。

デュタステリドを服用すればDHTの生成を抑制し、正常なヘアサイクルに導くことができます。髪の毛が成長するまでには時間がかかるため、新しく成長しはじめた髪の毛がしっかりと長く太くなるまでは継続して服用することが大切です。

早く治したいからと焦らずに、まずは6ヶ月続けてみましょう。

4.デュタステリドの副作用

デュタステリドはAGAへの効果が期待できる有効成分ですが、服用することで副作用が起こるリスクも含んでいます。

【主な副作用】
性欲減退
勃起不全
射精障害
乳房障害
肝機能障害

発生率は非常に少ないですが、副作用が全く起きないわけではありません。また、肝機能に異常がある方や、他の持病がある方は服用できない可能性もあります。副作用に不安を感じた場合は、必ず専門医師に相談してから服用するようにしましょう。

4-1.初期脱毛と耐性

AGA治療薬は、服用した後に抜け毛が増える「初期脱毛」を起こすことがあります。これはヘアサイクルが正常に戻る際に、古い髪の毛が抜けて新しい髪の毛に生え変わるタイミングで発症する脱毛です。

デュタステリドでも初期脱毛が起こる可能性がありますが、脱毛症状が起きてから2〜3ヶ月程度で治ります。抜け毛が増えたからといって自己判断で服用をやめてしまうと、同時に発毛効果もなくなってしまうため注意してください。

また、継続して服用していると、耐性がついて効果が薄くなるという薬があります。特にステロイド系の薬は耐性があらわれることがありますが、デュタステリドはステロイド系とは異なるため、発毛効果に影響はないとされています。

AGA治療薬に対する正しい認識・判断基準を持つためにも、デュタステリドは専門医師の指示に従って服用するのが賢明です。

5.Dクリニックは適切な処方で効果的な治療を行っています

AGA治療は体質や症状に合わせて治療法を見極めることが必要になります。

DクリニックはAGA・薄毛治療を専門に扱っている専門クリニックです。専門的な知識と技術によって、個人に合った適切な治療を行うことができます。
さまざまなAGA医薬品・育毛剤を取り揃えており、データや実績も豊富な専門医師が治療にあたるのが最大の特徴です。

診察の前に専門スタッフのカウンセリングを受けることができるため、AGAの治療内容や費用に不安を感じている方も安心してご相談いただけます。

薄毛の悩みを感じたら、ぜひDクリニックにお問い合わせください。

6.体質や症状に合わせて処方を行う専門病院

デュタステリドは発毛効果が期待できるAGA治療薬として注目されています。

しかし、AGA治療薬は体質や症状に合わせて適切な処方を受けることが最も重要です。効果が高いからといって、自分の体質に合っているとは限りません。

AGAや薄毛治療の専門病院では、専門医師の診察や検査によって一人ひとりに合った治療法を提案してくれます。また、治療薬は少なからず副作用のリスクを伴うため、異常が起きた時にすぐ相談できる専門医師がいることも安心できる材料となるはずです。

安全に正しい治療ができるよう、AGA治療は専門病院で受診されることをおすすめします。