抜け毛やかゆみなど、頭髪・頭皮のトラブルが起きたとき、たいていの人はシャンプーを替えたり、育毛剤を使用するなど、自分でなんとかしてみるだろう。それでも生えないと、「遺伝だから」とあきらめてしまうのがこれまでの意識だったが、これからは違う。「薄毛は病気。私達が治療してみせる」と自信満々の名医を初めて調査した・・・
もはや薄毛は「治せる病気」1250万人--実に、成人男性の25%が“薄毛状態”とされ、その数は年々増えてきているという。薄毛は中年男性の大きな悩みであり、「何をやっても効果がなかった」と嘆く読者も多い。しかし、現在、「薄毛は1つの病気であり“治療”が可能である」との考え方から、新薬や医師ならではの治療法を克服する新しいアプローチが急速に広がっている。発毛専門の病院である『城西クリニック』の小林一広医師が解説する。
「薄毛は、みなさんが思っているよりも進行が早い。数ヶ月で生え際がどんどん後退してしまう場合もあります。抜け毛に悩むストレスで進行が早まることもある。薄毛が治りづらいイメージがあるのは、一般的に男性型脱毛症は遺伝が原因とされるからです。けれども、医師が信頼できるデータに基づき、診断、治療すれば、治る可能性が高まります。風邪をひいたら医者にいくように、薄毛を病気としてとらえて“薄毛が気になったら医者に行く”という意識をもつことも大切です。」小林医師は、“信頼できるデータ”を集めるために、最新のDNA検査法を行っている。血液を採取して、薄毛に関与している『アンドロゲンレセプター遺伝子』という遺伝子の塩基配列を調べる方法だという。アンドロゲンレセプターはアンドロゲンやジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる、発毛に悪影響を及ぼす男性ホルモンを受け取る受容体です。この受容体には体内でのできやすさに個人差があり、DNA検査するころで、『発現率』を知る事ができるのです。発現率が高い人はそれだけ男性ホルモンの影響を受けやすく、それが原因で抜け毛が起きやすいことになります。
検査には2万5000円の費用がかかり、結果が出るまでに1ヶ月を要しますが、薄毛の原因を特定することによって患者さんひとりひとりにあった治療方針を立てることが出来ます。(小林医師)ちなみにこの検査は城西クリニックを含め全国6箇所の頭髪専門クリニックで行われている。実際に毛を増やす為にどのような治療をしているのか。小林医師は育毛剤による治療を積極的に取り入れている。「検査によりそれぞれの患者さんに最適な治療ができるため、国際的に“飲む発毛剤”として注目されている」『プロペシア』や、塗り薬のミノキシジルなど数種の育毛薬を処方しています。『プロペシア』は、毛根をいじめて発毛を阻害するDHTの動きを抑制して、男性ホルモンによる抜け毛を減らす効果があります。ミノキシジルは市販薬として有名な『リアップ』にも含まれている成分で、血管を拡張する作用があります。より濃度の高いミノキシジルも使用しながら、生活週間についてのアドバイスもあわせて発毛を促進します。早い人は3ヶ月で効果が出ることもありますが、半年から1年で発毛を実感する方がほとんどです。第3者からみても満足な結果を得られる人が多いですよ。」