解明へ開業医ら研究スタート
若はげ(男性型脱毛症)になりやすい遺伝子タイプを解明しようとすると、東京や名古屋の開業医らでつくる民間非営利団体(NPO)「FML」が、臨床研究を始めた。命にかかわるがんや生活習慣病の遺伝子は国レベルで研究されているが、この分野は国ではなく民間が中心となって取り組み、半年から一年後をめどに成果をまとめたいとしている。 標的は男性ホルモンの受容体遺伝子。この塩基配列で、特定の繰り返しが短い人は若はげになりやすいことが、一昨年に海外で報告された。研究グループは、五十歳を超えても髪がふさふさしている人をこれまで六十例ほど集め、一方、三十歳前後で薄くなっている人を二百例以上集めた。この人たちの受容体遺伝子を比較して、脱毛の遺伝子的背景を突き止める。 参加施設の一つ、城西クリニック(東京・西新宿)の小林一広院長は「脱毛には遺伝要因のほか、ストレスや食生活が影響している場合もある。患者それぞれに合った医療を提供するのが狙いだ。わずかな脱毛で悩む人も多いので、心のケアに力を入れたい」と話している。臨床研究には、名古屋市、金沢市の錦クリニックなど、発毛治療を専門とする六施設が参加している。
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