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ノコギリヤシ×亜鉛に育毛効果はある?適切な摂取量や副作用を紹介!

薄毛対策に良いとされる成分はいろいろあります。イソフラボン、カプサイシンなどを試したことがある方は多いのではないでしょうか。中でも「ノコギリヤシ」と「亜鉛」の名前は健康食品としてもたびたび耳にします。育毛サプリに配合されているのを見ると効果を期待してしまいますが、本当に育毛効果はあるのでしょうか。副作用についても気になるところです。

今回は「ノコギリヤシ」と「亜鉛」について詳しく解説します。

1.「ノコギリヤシ」はなぜ育毛効果があるといわれる?

「ノコギリヤシ」はヤシ科の植物の一種で、北アメリカ南東部に自生する低木です。ギザギザの葉が特徴で、果実はフロリダのセミノール族によって利尿作用などがあるとして薬用に用いられていたことで知られています。民間療法の材料として昔から用いられてきたことは「ノコギリヤシ」に何らかの薬効があると信じる根拠となっているかもしれません。

では育毛効果があるといわれるのはなぜなのでしょうか。

 

1−1.AGAの原因「5αリダクターゼ」の作用を抑えるから

男性を悩ませる薄毛の原因として、かなりの割合を占めるのが男性特有の症状「AGA(男性型脱毛症)」です。

AGAの多くは男性ホルモン「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」によって「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換され、ヘアサイクルを乱すことから発症するといわれています。DHTが髪の毛の毛乳頭細胞と結合してしまうことで、ヘアサイクルのミニチュア化を招きます。本来ならまだ成長期にある髪の毛の毛根の細胞分裂が止まり、十分に育つ前に抜けていってしまうのです。

つまり、DHTの産生を抑えれば抜け毛を減らせる可能性があるということです。このメカニズムに着目し、開発されたのがフィナステリドを有効成分とするAGA治療薬「プロペシア」です。DHTの産生の原因となる還元酵素「5αリダクターゼ」の作用を抑制することで、抜け毛予防ができる可能性があるとされています。

ノコギリヤシには、このフィナステリドと似た働きがあるといわれています。ノコギリヤシの脂溶性抽出物は、抗男性ホルモン作用として、テストステロンをDHTに変換する5αリダクターゼの働きを阻害するとされているのです。

1−2.医薬品ではないので「効果なし」の可能性も

民間療法では長らく使用されてきたノコギリヤシですが、残念ながら薄毛に対する有効性については科学的根拠が得られていません。

今後、解明されることもあるかもしれませんが、今のところはサプリメントとして利用されているのが現状です。

ただ、さまざまな臨床試験を経て、良性前立腺肥大症に対して効果的であるということがわかっています。抗エストロゲン作用として、ノコギリヤシの抽出物は、核内エストロゲン受容体と細胞質を減少させる作用を持つとされています。これは、前立腺基質細胞が増殖してしまう良性前立腺肥大症患者の症状を抑制する抗エストロゲン薬とほぼ同様の働きです。

ノコギリヤシはヨーロッパでは医薬品として使用されており、ドイツではメディカルハーブとして認められています。

ただし、相互作用として、ホルモン療法に影響を及ぼす可能性があります。

※前立腺肥大症とは:前立腺が肥大する症状。男性ホルモンなどの性ホルモンの環境が変化することによって起こると考えられており、中高年男性で年齢が上がるほど多い。尿が出にくい(排尿障害)、頻尿、残尿などの症状がある。

ほかにも、ノコギリヤシのヘキサン抽出物には抗炎症作用があるともいわれています。

一方、ノコギリヤシと相互作用がある医薬品は何か?(薬局)

1−3.実験で効果が出たという報告もある

科学的根拠はないものの、ノコギリヤシのエキスを配合したサプリメントや健康茶といった商品に使用され続けています。実際に使用した人がそれなりの効果を実感して買い続けているということになります。小規模の実験ではあるものの効果が認められたとする報告もあるようです。

現状では医薬品ほどの効果があるとは言えませんが、試してみてはいかがでしょうか。劇的な効果は期待できませんが、抜け毛予防として気軽にはじめてみる分には良いかもしれません。

1−4.適切な摂取量とは

ノコギリヤシを薄毛対策として摂取する場合の摂取目安量は1日200mg〜320mgといわれています。これは海外での実績値から安全性を考慮した数値で、人によっては効果を実感できる期間は異なるようです。医薬品でないため即効性はなく、継続使用が必要です。

1−5.副作用はある?

ノコギリヤシは食品のため、副作用はあまり出ないと考えられます。しかし過剰に服用すれば、頭痛や下痢、吐き気などの症状が出ることもあります。サプリといえども、記載された規定量を守って摂取しましょう。

 

2.「亜鉛」が育毛効果があるといわれる理由は?

ノコギリヤシ同様、「亜鉛」も人気のある成分のひとつです。その理由は髪の毛の生成に深く結びついている成分だからです。亜鉛と髪の毛との関係についてみてみましょう。

2−1.髪の毛の生成に関わっているから

亜鉛が薄毛改善に効果的とされる理由のひとつは、髪の毛の生成に大きくかかわっているからです。

亜鉛は髪の毛の90%を占めるケラチンの合成を手助けする役割を担っています。そのため体内の亜鉛が不足すると、健康な髪の毛の生成に悪影響を及ぼしてしまいます。つまり、亜鉛は育毛にとって必要不可欠な成分なのです。

2−2.「5αリダクターゼ」の働きを抑制するから

亜鉛に育毛効果があるといわれるもうひとつの理由は、ノコギリヤシ同様、還元酵素「5αリダクターゼ」を抑制する働きがあるとされているためです。亜鉛は発毛に不可欠な存在であると同時に、抜け毛を阻止する可能性もあり、もしもこの通りなら薄毛対策に効果的な栄養素ということになります。

2−3.適切な摂取量とは

厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準(2010年版)」によれば、亜鉛の1日の推奨摂取量目安は成人男子の場合12mgです。

亜鉛が多く含まれる食品として代表的なのは「生カキ」です。このほかにも「煮干し」「たたみいわし」「豚レバー」などがあり、育毛対策として積極的に献立に取り入れたいところです。摂取が難しい時はサプリメントで補うのがよいでしょう。

「亜鉛」の吸収率を手助けするものとしては「ビタミンB群(B2・B6)」「ビタミンC」があります。

逆に、亜鉛の働きを阻害してしまうものには「カルシウム」「食物繊維」さらに、紅茶などに含まれる「タンニン」「カフェイン」などがあります。亜鉛はこれらと結びつくと体外へ排出されやすくなります。亜鉛をより効率的に摂取したい時には控えるようにしましょう。

2−4.過剰摂取により副作用が起こる可能性がある

亜鉛の過剰摂取には注意が必要です。
長期にわたって1日100mg以上を摂取した場合、「嘔吐」「吐き気」「脱水症状」「発熱」「倦怠感」などの症状が起こる可能性があるといわれています。経口摂取で1日50mgを1週間以上続けると「嘔吐」「イライラ」「不安感」などの症状が出やすいというデータもあります。
特にサプリを利用する場合は注意が必要です。海外製のサプリの中には、国内製のものより亜鉛の含有量が多いものも存在します。サプリを利用する時は、成分表示のチェックを必ず行うようにしましょう。

また、亜鉛は銅との相性が悪く、銅の吸収を妨げたり、銅を排出する作用があります。そのため、亜鉛を長期間大量に摂取すれば、銅が不足する事態も起きかねません。
薄毛対策にと亜鉛ばかり過剰摂取することはおすすめできません。副作用や銅不足を防ぐためにも、適量を摂取するよう心がけましょう。

 

3.ノコギリヤシと亜鉛の併用はより効果的?

医学的根拠は明らかではないもののサプリメントの継続使用者が多いノコギリヤシと、髪の毛の健康に不可欠な亜鉛。このふたつを併用すればより効果があるかといえば、残念ながらそういうわけではありません。過剰摂取や副作用、飲み合わせなどに留意しながら使用するのがポイントです。

4.AGAは医薬品で治療するのがおすすめ!

髪の毛の健康のためには食品から摂取する栄養素はとても重要です。しかし、AGAが発症した場合は、食品のみでの改善は難しいと言わざるを得ません。医薬品で効率よく薄毛治療を行いましょう。

 

4−1.「5αリダクターゼ」の抑制効果が認められている「プロペシア」

抜け毛予防薬として知られている「プロペシア」ですが、その有効成分である「フィナステリド」は本来、前立腺肥大症治療薬として開発されたものでした。一見、無関係に思われますが、前立腺肥大症の原因にはAGAと同様に男性ホルモンが関わっていると考えられています。

原因となる男性ホルモン「DHT」の生成を抑制する「フィナステリド」には前立腺肥大症とAGA(男性型脱毛症)のどちらにも効果が見込める可能性があるわけです。

還元酵素「5αリダクターゼ」の働きを阻止することで「DHT」への変換を妨げるのが「プロペシア」です。「プロペシア」はドラッグストアや薬局で市販されていないため、専門の病院で医師に処方してもらう必要があります。

4−2.発毛も目指すなら「ミノキシジル」を併用

効果的な発毛を目指すなら「プロペシア」と「ミノキシジル」との併用が望ましいです。「ミノキシジル」は「プロペシア」同様、厚生労働省が承認したAGA治療薬です。血管拡張作用があり、血液の循環が改善されることで、髪の毛へ栄養が行き渡りやすくなるため、高い発毛効果を得られる可能性があります。
「ミノキシジル(外用薬)」と「プロペシア」は薬理作用が異なるため、併用が可能です。発毛対策をしながら、抜け毛予防もできるため、効率良く治療が行えます。

AGA治療薬ミノキシジル

 

4−3.副作用が気になるなら頭髪治療専門クリニックで医師のもと治療を

「プロペシア」の副作用には「勃起不全・精力減退・肝機能低下」があるとされています。頻度はさほど高くはありませんが、異常を感じたら服用を中止し、速やかに病院で相談することをおすすめします。
副作用ではありませんが、女性は「プロペシア」は服用できません。触るだけでも重篤な健康被害が起こることが懸念されており、特に妊娠中や授乳中の女性は注意が必要です。家族に女性がいる場合は「プロペシア」の保管方法にも注意しましょう。
「ミノキシジル」も副作用が起こる可能性は低いといわれていますが、症状として比較的多いのは塗布剤だけに「頭皮のかゆみ」です。他には「倦怠感・むくみ・頭痛・眠気」もわずかながら報告されています。
またミノキシジルは治療の際、ヘアサイクルを正常化する過程で「初期脱毛」が起こる可能性があります。
副作用が起こる可能性は低く、必ずしも初期脱毛が起こるわけではありませんが、いざ起こったときにどうすればよいのか気になるなら、頭髪治療専門クリニックで医師の指示のもと治療を受けるのが安心です。

 

5.ノコギリヤシの効果が不安ならDクリニックの頭髪専門外来へ

ノコギリヤシのサプリメントは継続的に売れていますが、その医学的根拠は定かではありません。ノコギリヤシのみでの薄毛対策が不安なら、Dクリニックの頭髪専門外来の受診がおすすめです。

「アドバンスト発毛治療」として、22年間で300万人の治療実績(※1999年7月~2023年5月のDクリニック、クレアージュの延べ患者数)をもとに、一人ひとりに合った処方薬で効果的な発毛を促します。

また、副作用や治療経過など、薄毛治療にあたっての不安を専門の医師にいつでも相談できるので、安心して治療をはじめることができます。

Dクリニックは、東京・名古屋・大阪・福岡の駅近・アクセス至便な場所にあります。

男性と女性にクリニックが分かれている、もしくは待合室が別々なので、気兼ねなく治療に専念することが可能です。

まずは、専門スタッフによる無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

求められるAGA薄毛治療とは

 

頭髪治療専門クリニックで医薬品を用いた治療を

薄毛の原因はひとつではありません。頭皮環境や血行不良、毛穴の汚れやストレスなどさまざまな要因が重なって薄毛の原因となります。

ノコギリヤシや亜鉛など、市販のサプリメントで薄毛対策をすることもできますが、原因と合っていなければ治療効果がないばかりか、悪化させてしまう危険性もあります。特に進行性の脱毛症であるAGAが原因の場合、専門家のもとで早期に適切な治療を行わなければ薄毛の進行を止めることはできません。

自己対策を行うよりも、頭髪治療専門クリニックで医薬品を用いた治療をはじめるのがおすすめです。

薄毛の原因をつきとめ、育毛剤の処方や生活習慣の指導など、一人ひとりの症状に合った治療法の提案を受けることができます。また、自分で情報を調べてもわからないことがあれば専門の医師が懇切丁寧に教えてくれるため、安心して薄毛治療に取り組めます。

今や薄毛は病院で治せる時代です。豊富な治療実績を持つ頭髪治療専門クリニックで速やかな薄毛の改善を目指しましょう。

クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ)
「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ)」は、JR有楽町駅から徒歩2分と通いやすいことから、神奈川、千葉、埼玉など東京以外の関東圏からの来院者も多いのが特徴です。女性専門外来のため、男性の目を気にすることなく安心して治療が受けられます。
土曜も診察可能です。。

クレアージュ大阪(旧Dクリニック大阪 ウィメンズ)
「クレアージュ大阪(旧Dクリニック大阪 ウィメンズ)」は、大阪駅から徒歩5分の位置にある女性専門の頭髪治療クリニックです。こちらも男性の目を気にすることなく利用ができ、一人ひとりに合った治療で改善を目指せます。土日も診察を行っているので、平日に通えない方にもおすすめです。

Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋)
「Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋)」は栄駅から徒歩5分、土日も診察可能な男性・女性の薄毛治療を行う専門病院です。女性でも通いやすいように男女別の待合室になっており、ドリンクやおしぼりのサービス、書籍・雑誌も用意されています。また、Kidsコーナーもあるので、お子様連れでも安心して治療を受けられます。

Dクリニック福岡(旧城西クリニック福岡)
「Dクリニック福岡(旧城西クリニック福岡)」は、地下鉄天神駅から直結のダイヤモンドビル内にあります。男性・女性両方の薄毛治療を行う頭髪治療専門病院ですが、こちらも男女別の待合室になっています。土日も診察可能ですので、忙しい女性でも通いやすいです。