【まだ生えない?】フィナステリドの効果を実感できるまでの期間とは
世界60か国以上に承認されるフィナステリド。日本でも臨床試験を行い、AGA治療薬の成分として厚生労働省の認可を受けています。
日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」でも、男性のAGA治療の内服療法として強く推薦されていますが、フィナステリドの効果を実感できるまでにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか。
薄毛を改善する効果を上げる方法や、服用する時の注意点などと合わせて詳しく解説します。
Contents
1.フィナステリドが薄毛に効果的な理由
AGA(男性型脱毛症)の有効成分として、プロペシアなどのAGA治療薬に配合されるフィナステリド。薄毛に効果的と言われる理由は、AGAの原因物質を抑制する働きにあります。
●AGAはジヒドロテストロンの生成が関係している
AGAは成人男性が発症しやすい脱毛症の一種で、額の生え際や頭頂部の髪の毛が十分に成長しなくなり、抜け毛が進行していく特徴があります。
AGAの原因のひとつは、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合して、ジヒドロテストロン(DHT)が生成されることが関係しているのです。ジヒドロテストロンは毛母細胞の働きを低下させるため、ヘアサイクルが乱れて、髪の毛が成長しきれないまま抜け落ちてしまいます。
●フィナステリドはジヒドロテストロンの生成を抑える
フィナステリドはテストステロンと5αリダクターゼの結合を阻害して、ジヒドロテストロンの生成を抑える効果があります。したがって、ジヒドロテストロンの影響によって起こる抜け毛を防ぐことができるのです。
抜け毛を防いで正常なヘアサイクルに整え、髪の毛が太く長く成長するようになることから、フィナステリドはAGAに有効な成分とされています。
2.フィナステリドを服用してから効果が出る期間は?
体質やAGAの進行状態など、人によって効果が出る期間に違いはあります。服用してから効果が実感できるまでの目安を見ていきましょう。
2-1.服用してからおよそ6ヶ月が妥当
フィナステリドは服用してすぐに効果があらわれるわけではないため、効き目を実感するまでには長期間の服用が必要です。早い人だと3ヶ月程度で効果を感じる場合もありますが、およそ6ヶ月の服用が目安になります。
効果が遅れて出ることもあるため、1年は継続して服用し、判断するのが良いでしょう。薄毛の改善が見られないからといって自己判断で服用をやめてしまわずに、専門医師にしっかりと経過を診てもらいましょう。
2-2.フィナステリド服用から実感まで6ヶ月かかる理由
髪の毛は、【成長期・退行期・休止期】のヘアサイクルを繰り返しています。AGAによってヘアサイクルが乱れると成長期が短くなり、成長途中の髪の毛が抜け落ちていきます。
【正常なヘアサイクル(毛周期)】
成長期(新しい髪の毛が成長して伸びる期間):約2〜6年
退行期(髪の毛の成長が弱くなる期間):約2週間
休止期(成長が止まり、抜け落ちる期間):約3〜4ヶ月
フィナステリドの効果によって正常なヘアサイクルに戻っても、新しい髪の毛が成長するには長い時間が必要です。
その効果を実感するまでにおよそ6ヶ月以上かかります。効果が実感できないからといって焦らずに、余裕を持って治療をしていきましょう。
3.さらに薄毛改善の効果を上げる方法は?
薄毛を効果的に改善していくには、フィナステリドと他の治療法を合わせていく方法があります。
3-1.ミノキシジルとの併用がおすすめ
薄毛改善に効果を上げるには、ミノキシジルと併用する方法があります。ミノキシジルは育毛剤や治療薬に配合される成分で、頭皮の血行促進効果があり、髪の毛が成長しやすい頭皮環境へ改善することが可能です。フィナステリドの脱毛を抑える効果と合わせることで、薄毛を予防し発毛を促す相乗効果が期待できます。
ミノキシジルとフィナステリドの併用はAGA専門クリニックでも推薦されている治療法です。ただし、ミノキシジルは血圧の低下や不整脈などのわずかに副作用が起こる可能性があります。血圧に問題がある人や血圧降下剤を使用している時は専門医師に相談しましょう。
4.フィナステリド服用で注意すべきポイント
フィナステリドを服用することで稀に副作用が起こる可能性もあります。また、女性には危険性の高い薬なので注意すべきポイントを必ずチェックしておきましょう。
4-1.女性は服用しないこと
フィナステリドは成人男性のAGA治療に有効な成分です。女性の薄毛には効果がないため、病院で処方されることはありません。
副作用として男児の生殖器の発育に影響を与える危険性があります。妊娠中・授乳中の女性の服用は避けなければなりません。フィナステリドは皮膚からも吸収されるので、家庭で服用する場合、女性の誤飲や接触など、取り扱いには細心の注意を払いましょう。
4-2.うつ病などの精神疾患に注意
フィナステリドは性欲減退や勃起不全などの男性機能障害、肝機能障害などのわずかながら副作用が起こる場合があります。
バイアグラなどのED治療薬と併用ができるため、男性機能障害が起きた時はED治療薬で対策をとることも可能です。しかし、自己判断で薬を使うのではなく、併用したい場合は専門医師に相談しましょう。
また、抑うつ症状が起こる可能性もごく稀にあるため、うつ症状などの精神疾患にかかっている人は注意が必要です。
フィナステリド服用による副作用の発生率は2%以下とされています。
それぞれの副作用の可能性を理解して、少しでも心配がある人は服用前に専門医師に話しておきましょう。
▼▼フィナステリドについて詳しく知りたい方はコチラ▼▼
フィナステリドの処方と副作用について
5.効果を実感する前にフィナステリド服用をやめた場合は?
フィナステリドは継続的な服用が必要です。効果を実感する前にやめてしまった場合はどうなるのでしょうか。
5-1.髪は抜けていき元の薄毛になってしまう
フィナステリドの服用をやめた場合、抜け毛を抑える効果がなくなるため元の薄毛に戻っていきます。フィナステリドは継続して服用することで効果が持続するので、薄毛が改善してきたからといって、自己判断で服用を止めないようにしましょう。
●飲みはじめは初期脱毛が起こることも
AGA治療をはじめた直後〜1ヶ月頃には、髪の毛が抜ける初期脱毛が起こることがあります。初期脱毛は、新しい髪の毛が成長しはじめたことで古い髪の毛が抜けていく現象です。
治療薬を使っているのにもかかわらず抜け毛が増えると驚いてしまいますが、これは正常なヘアサイクルに戻るために必要な過程で、フィナステリドの効果が出ている証ともいえます。初期脱毛が起こる時期や脱毛する量は個人差があるため、まったく抜けない人もいれば、抜ける量が多い人もいます。
大半は1ヶ月〜1ヶ月半程度で収まってきますが、安心して治療するためにも初期脱毛に不安を感じたら専門医師に相談しましょう。
6.Dクリニックでは個々の症状を適切に見極めて治療薬を処方しています
フィナステリドはAGAに効果的な成分ですが、薄毛を改善するには原因や症状に合った治療を行うことが大切です。費用を抑えたいからと個人輸入で購入した治療薬を使用する人もいますが、偽物であったり症状に合っていないものを使用してしまう危険があります。
Dクリニックでは、個々の症状をしっかりと見極めて、もっとも効果的な治療薬を処方しています。プロペシアやジェネリック医薬品、他の治療薬などを考慮しながら、有効な治療を提案することが可能です。
はじめにカウンセリングを受けていただき、治療の進め方や費用についてなど、どんなことでもご相談いただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。
7.発毛効果を実感できないケースについてもしっかりと対応する専門病院
フィナステリドはAGA治療に効果的ですが、体質や症状によっては効果が実感できない場合もあります。AGA治療にはさまざまな治療法があるため、もし効果がなかった時にも対応できる専門病院で治療するのがおすすめです。
AGA・薄毛治療のみを行う専門病院では、知識も豊富で技術力の高い専門医師が診察してくれます。AGAは進行性の症状のため、早い段階から治療をはじめることが大切です。長期的な治療も安心して行えるように、まずは信頼できる専門病院に相談してみましょう。