M字はげは改善できる？改善策やM字はげになる原因・悪化要因も解説

M字ハゲになる原因としては、AGA(男性型脱毛症)が関係している可能性があります。まずはAGAについて知っていきましょう。

AGAは、男性ホルモンのテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換することが原因となり発症します。DHTは、髪の毛の成長サイクルを乱し、本来成長段階である髪の毛の寿命を縮めてしまう作用があります。そのため髪が抜けてまったり、成長する髪の量が減り、薄毛になってしまうのです。

AGAは男性型脱毛症とも呼ばれ、男性の薄毛の原因のほとんどを占めると言われています。AGAの進行パターンは決まっており、前頭部(おでこの生え際)の左右から後退していくM字型と、頭頂部(つむじ付近)から薄くなるO字型、そしてその両方から進行していくMO字型の３パターンです。

また後程詳しく解説しますが、AGAは様々な要因が引き金となって悪化します。AGAの主な原因は、男性ホルモンの変質であることを既に解説しましたが、その他の生活習慣等によってさらに悪化したり、進行スピードが早まったりする可能性があります。

AGAは男性ホルモンがDHTに変わることで起こるため、男性ホルモンの分泌が盛んになる思春期以降から発症する可能性があります。薄毛は、中年以降の男性の問題だと思われがちですが、実は思春期以降の若い世代でも注意が必要です。早い人であれば、20代前半からAGAの症状が見られる場合もあります。

・生活習慣を整える
・日々のヘアケアを見直す
・薄毛治療専門のクリニック等に相談する

M字はげが気になり始めたら、どのような改善策があるのか解説します。

まずは、栄養バランスのとれた食生活や、睡眠時間の確保に努めましょう。
食事は、髪の主成分となるタンパク質をはじめ、亜鉛やビタミン類は健康な髪の毛を生やすために特に重要なので、積極的に摂取しましょう。

そして、リフレッシュできる時間を設け、できるだけストレスを溜めないことも大切です。無理にならない範囲で運動を取り入れると、ストレス解消や質の高い睡眠にもつながります。運動は、決して負荷の大きい筋トレでなくても大丈夫。一駅分歩くなど、有酸素運動がおすすめです。

洗浄力の高いシャンプーを使っている場合は、アミノ酸系シャンプーもしくは石鹸系シャンプーに変えてみることをおすすめします。特にアミノ酸系シャンプーは、適度に皮脂を落とし清潔を保つことができるのでおすすめです。

また、シャンプーの仕方にも注意しましょう。シャンプー前にブラッシングして汚れを落とし、お湯は熱すぎない40度以下に設定しましょう。シャンプーは十分に泡立てて、やさしく指の腹でマッサージするように洗うのが正しい方法です。

ドライヤーを使う際は、熱風が同じ場所に連続して当たらないように注意して、十分に乾かしましょう。

AGAは、早期治療が改善の近道です。

AGA治療薬として広く知られているプロペシアは、基本的に生え際のM字にも効果があるとされます。M字は、AGAの典型的な進行パターン。そのため、AGA治療薬といて有効なプロペシアを服用することで、症状が改善する可能性があります。

また、プロペシアで、効果が出なかった場合、発毛効果が認められているミノキシジルを併用する方法もあります。ミノキシジルは、血管を拡張させる作用があります。それによって血流が増加し、髪の成長に必要な栄養が頭皮にいきわたります。すると、髪の毛の成長を担う毛母細胞の分裂が活性化して、発毛につながるのです。専門の病院であれば、症状によって濃度を変えて処方されたり、適切な処置を受けることができます。

内服治療等、医師の処方が必要な治療を受けることで、生活習慣や日々のヘアケアだけでは改善できない部分の対処ができる可能性もあります。また、薄毛の原因を薄毛治療専門クリニックで診てもらい、明らかにすることで適切な対処方法も見えてきます。

自分がM字はげなのかどうか気になった時は、判断基準を参考にしたいですよね。まず知っておきたいのは、「M字はげ」という名称は俗称であることです。M字はげは、前頭部の髪の毛の生え際が左右から頭頂部に向かって後退し、「M」の字のように薄毛が見られることからそう呼ばれています。

M字はげかどうかの、はっきりとした医学的な判断基準は今のところありませんが、1つの指標としてはハミルトン・ノーウッド分類が用いられています。

AGAの薄毛タイプを分類した指標で、薄毛治療を行うクリニック等では患者への説明時に使用されることもあります。M字はげに関しては、耳上部から頭頂部に向かって線を引き、薄毛の最終ラインとの距離が2センチ以内の場合、AGAによるM字はげであると判断されます。

ハミルトン・ノーウッドの判断基準を参考にするのも1つの方法ですが、何よりも本人の実感が重要だと言われています。AGAは早期治療が早期改善につながります。少しでも、M字はげが進行してきていると感じた時が、AGAの進行のサインかもしれません。

M字はげは、AGAも大きな原因となりますが、他の要因も複雑に関係している可能性があります。以下のようなの要因が、AGAの進行を早めるとも言われているため、普段から気を付けましょう。

・生活習慣の乱れ
・頭皮環境の悪化

生活習慣の乱れは、M字はげを悪化させるだけでなく、健康にも悪影響です。
まず食生活の乱れで栄養バランスが偏ると、髪の毛に必要な栄養が補えません。

また、喫煙やストレスは血行を悪化させる原因。頭皮の血行が悪化すると、髪に必要な栄養素を摂取していても届けられず、薄毛を引き起こしてしまいます。
睡眠不足、運動不足もほとんどの人が陥る可能性があり、気を付けるべきポイントとも言えるでしょう。頭皮の血行悪化や、自律神経・ホルモンバランスの乱れなどにつながってしまいます。

頭皮のコンディションが良いかどうかは、髪の毛の成長に深く関わります。頭皮環境を悪化させてしまう原因には、下記の３つが考えられます。下の例を参考に日頃のヘアケアが適切かどうか振り返ってみましょう。

健康な髪の毛のために、頭皮の清潔を保つことは大事です。しかし、徹底的に皮脂を落とそうとして、洗浄力の強すぎるシャンプーを使うと、かえって逆効果です。洗浄力の強すぎるシャンプーは、頭皮の乾燥を招きます。乾燥すると、足りない皮脂を補うために過剰に皮脂を分泌するため、かえって良くない結果につながるからです。

自分に合ったシャンプーを見つけても、その方法が間違っていれば改善にはつながりません。急いでゴシゴシと力を込めて洗ったり、爪を立てて洗うと、頭皮を傷めてしまいます。

ドライヤーの熱が髪や頭皮のダメージになるからと、自然乾燥で乾かしていませんか？確かに、ドライヤーをあてすぎると熱によるダメージを受ける可能性もあります。しかし、自然乾燥では湿ったままの頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境を悪化させる原因につながります。